歯周病とからだの病気

今回は歯科助手の佐伯が担当します(^^)/

今はどこの歯医者さんに行っても聞くようになった『歯周病』という言葉。昔は虫歯のほうが注目されており、治療の中心が虫歯治療でした。

虫歯は痛みが出てきて気付き、治療しますが歯周病は痛みもなく気づいたときにはボロボロになっている状態が多く”サイレントキラー”と言われるほど怖い病の一つです。

その病が口の中だけでなく、全身にまわりいくつかの病気に関与していることが長年の研究によって分かったそうです。

今回はそのうち特に関連が強いと考えられている病気をご紹介します。

【脳梗塞、心筋梗塞】

・歯茎から体内に入り込んだ歯周病菌が血管内壁に入り込む→白血球が歯周病菌を食べる→白血球もろとも死骸が粥状のかたまりとなって残る→かたまりが厚くなると血流を阻害し血栓になる

【糖尿病】

歯周病の炎症物質がインスリンの働きを阻害→悪化

【誤嚥性肺炎】

食道に入るはずの唾液が誤って気管に入る→歯周病菌が肺で増殖し肺胞に炎症を起こす

【早産、低体重児出産】

体内の炎症性物質やたんぱく質分解酵素の濃度が上昇→子宮収縮→早産or羊水、羊膜などに感染し発育不全の可能性

このように関連性が高いものだけでも充分に人を死に追いやる病気もあります。

歯周病はお口だけでなく、からだにも悪影響を与えることをお分かりいただけたでしょうか。

それを防ぐポイントは…

①お口を清潔に保つこと!!

毎日の歯ブラシは時間をかけ、歯間ブラシやデンタルフロスを使ってください。これらはそれぞれしっかり役割があります。その日の汚れはその日のうちにおとす!!

②歯周病の治療はお早めに!!

骨が解けてしまったら元には戻りません。炎症している歯茎はブヨブヨになり歯茎から血が出ます。炎症の元であるプラーク、歯石を除去すれば徐々に治まります。

③歯医者さんに定期的に受診!!

今は痛みなどなくても、歯周病は痛みがなくて当たり前です。何年のも受診されていない方は一度お口の中の現状を知ってください。悪くなっていたら、これ以上悪化させないように一緒にケアしていきましょう!!

当院では予防治療にも力を入れており、いろいろな検査、細やかな説明、ブラシ指導を行っております。一緒に歯と体の健康を守っていきましょう。お気軽にご相談ください( *´艸`)

参考文献:nico