歯科疾患について・・・
『歯周病』
喫煙をすると、非喫煙者と比較して2~6倍のリスクで歯周病になります。しかも1日の喫煙の本数が増えれば歯周病のリスクも増加します。
その上・・・ニコチンの血管収縮作用の影響で歯肉への血流が阻害されることで、歯肉が炎症を起こしても出血が抑えられてしまいます。そのため歯周病に気がつきにくく、気がついたときには手遅れになっていることが多いです。
歯周病から全身の疾患へ・・・
●心筋梗塞・脳血管疾患
歯周病菌が体内に入ると、それが刺激となり、動脈硬化や血栓形成が起こり、血管がつまる場合があると考えられています。それが冠動脈で起これば、虚血性の心臓病になり、脳の血管内で起こると、脳卒中になります。
●肺炎
歯周病菌などの多くの病原菌が、誤って気管を通ると炎症を引き起こし、その結果肺炎になることがあります。
●早産・低体重児の出産
歯周病の炎症で出てくるプロスタグランジン(子宮の収縮などに関わる生理活性物質)などの物質の影響で早産や低体重児の出産になると考えられています。
また臍帯を通じて歯周病菌が胎児に感染すると、健全な胎児の育成を阻害する可能性があります。
●糖尿病
歯周病がひどくなると、炎症によって出てくる物質サイトカインがインスリンの血糖値を調整する働きを阻害して糖尿病を悪化させます。
『う蝕』
喫煙するとニコチンの血管阻害作用により、唾液の分泌が悪くなることで口腔内の自浄作用が弱まり、歯垢が沈着しやすくなります。
う蝕の治療跡など磨きにくいところに歯垢が沈着し、う蝕しやすくなる(二次う蝕)ので、注意が必要です。
『口腔がん』
タバコに含まれる発がん性物質や喫煙によって生じる活性酸素はがんを抑制する遺伝子を傷つけるので、がんになりやすくなります。他にも喫煙によって分泌されるアドレナリンの影響でがんを攻撃する働きが弱まることにより、がんの成長を助長することになります。
『口臭』
喫煙するとニコチンの影響で唾液の分泌が阻害され、口腔内を自浄する作用が低下するので、不快な臭いを発生させます。また、歯周炎になると、歯周ポケットから揮発性硫化物濃度が上昇し、その結果口腔から不快な臭いが発生します。
禁煙はいつでも遅くはありません!!
禁煙から
●8時間・・・動脈中に血栓ができにくくなる
●24時間・・・心臓ホ発作のリスクが激減
●48時間・・・味覚嗅覚が戻り、口臭体臭が消失
●2週間・・・咳が解消し薬剤の代謝が正常に
●1年・・・心疾患への危険度が50%に減少
●18ヶ月・・・肺の中のタールや有害物質が浄化される
●5年・・・口腔がん・咽頭がん・食道がん・肺がんの確率が半減
●15年・・・心疾患のリスクが非喫煙者と同じになる
社団法人 日本歯科医師会 ・ 日本ヘルスケア歯科研究会 のパンフレットより
歯医者さんでの定期的な健診を行い、今のお口の状態を知っておくことはとても大切なことです!!
むし歯・歯周病に関しては、当サイト、虫歯・歯周病のページをご覧ください。