インプラント治療のほかにも歯を失った場合の治療にはこのような方法もあります。
村上歯科医院では、お口の健康状態を保つことを最優先で考えたうえで適切な治療方法を提案しています。
義歯(入れ歯)とは、失われた歯を補うための人工歯のことです。義歯には大きく分けて「総義歯(総入れ歯)」と「部分義歯(部分入れ歯)」の2種類があります。
また使用できる素材や作り方に制限のある保険適用の義歯と素材や作り方に制限がなくより違和感が少ない、審美性に優れるなどの特徴を持った自由診療の義歯が存在します。
総義歯(総入れ歯)
総義歯は上の歯または、下の歯がすべて無くなってしまった場合に使われる義歯です。
部分義歯(部分入れ歯)
部分義歯は欠けてしまった一部の歯を補う場合に使われる義歯です。取り外し可能でバネを使って固定するタイプが一般的です。
診断と治療計画
入れ歯治療は始めにお口の中の状態を診査し、歯の欠けている部分の粘膜や残っている歯の状態を確認します。また、義歯の設計をするために型取りを行い、大まかな印象を採ります。
診断結果から得られたお口の中の情報をもとに患者様に合わせた治療計画を提案・説明いたします。治療に関して疑問点や不安点を解消するためにご気軽にご相談ください。
精密印象採得
義歯の設計のために型取りした型から患者様に合わせたトレーを製作します。そのトレーを使用して義歯を製作するために正確な印象を採ります。
正確な印象を採ることで精密な義歯を作ることができます。そのため義歯の使い心地に影響する重要な工程です。
咬合採得
出来上がった義歯の原型を用いて嚙み合わせを記録します。患者様によって嚙み合わせは異なるため患者様に合った義歯を製作するために嚙み合わせの情報も重要になります。
試適
試適ではこれまでの工程から得られた情報をもとにロウで作られた仮の義歯を製作して試着を行います。見た目や歯並びの調整、発音や嚙み合わせなどに問題がないかを確認します。
義歯の装着
出来上がった義歯を装着します。義歯が馴染むまでは違和感や痛みなどの不具合があれば調整を行っていきます。
また、使用方法や普段のお手入れについても説明を行います。
義歯の治療期間
診断・治療の開始から義歯の完成まで約1か月～2か月、2～4回ほど通院していただく必要があります。
※患者様のお口の状態、義歯の種類などによって治療期間と通院回数は変わることがあります。
保険義歯
保険義歯の特徴
保険適用のため、費用を抑えての治療が可能です。
自費診療で使用する素材に比べ、厚みがあるため装着時に違和感があることがあります。
自費義歯
ノンクラスプ義歯の特徴
義歯床に柔軟性のある特殊素材を使用した義歯です。金属バネを使用していないので審美性がよく、軽く薄く仕上げることができます。粘膜と義歯の段差も少なく、食物も詰まりにくい構造です。
- 価格
200,000円～300,000円(税込220,000円～330,000円)
- ※歯の本数によって異なります。
シリコン義歯の特徴
シリコン義歯は入れ歯の歯ぐき側（口腔内粘膜側）を歯科用シリコンで内張りした入れ歯です。この歯科用シリコンのやわらかさ（クッション性）が、今までの入れ歯にはない抜群のフィット感をもたらし、強く噛んでも痛みのない入れ歯を実現してくれます。
- 価格
200,000円～300,000円
(税込220,000円～330,000円) - ※歯の本数によって異なります。
保険義歯のメリット・デメリット
メリット
- 保険が適用されるため、治療費を抑えることができます。
- 自由診療の義歯より治療期間が短くなる場合があります。
デメリット
- 金属が見えてしまうため、審美的な難点があります。
- 使用できる素材が限られているため、食べ物の味わいや温度感が変わってしまうことがあります。
自費義歯のメリット・デメリット
メリット
- 人工歯および義歯床にプラスチック（レジン）以外の素材を使用できます。
- 部分義歯の歯に固定する金属を目立たない素材にして見た目良く作ることができます。
- 装着時の快適さや機能性を重視して義歯を作ることができます。
デメリット
- 自由診療となるため健康保険が適用されず、費用負担が大きくなります。
- 保険適用のものと比べ製作に時間がかかり、治療期間が長くなることがあります。
- 保険適用のものと比べ、補修が困難な場合があります。
