被せ物が欠けた、外れた、壊れた??

それもしかして歯ぎしりのせいかも?

今回は歯科助手の長渕が担当します(o^^o)

歯が悪くなる原因といえば、虫歯と歯周病を思い浮かべると思います。

でもそれだけではありません!歯に加わる過剰な力が、

歯を傷めて壊してしまうってご存知ですか??

【歯を傷める過剰な力ってなに?】

歯を傷める過剰な力には大きく分けて2種類あります。ひとつ目は

歯ぎしりによる強い力です。眠っている間のほとんどの時間、上下の歯は

接触しません。歯ぎしりは起きたとしても1時間に5〜6回程度で短時間です。

でも、歯ぎしりの力はとても強いうえ、下あごをギリギリさせて

歯を揺さぶってしまうので、短時間であっても大きな影響があります(´・_・`)

もうひとつはTCHと呼ばれる「上下の歯を無意識に接触させる癖」です。

歯は、食事や重い荷物を持つときなどに一時的に噛むとき以外、本来は

離れているんです。しかし、歯を接触させる癖があると、ごく弱い力が

長時間加わることで、顎関節症になったり、

歯や入れ歯を痛めてしまうこともあります(*_*)

 

【過剰な力がかかるとどうなるの?】

歯ぎしりによって歯に過剰な力がかかることで、

どのような影響があるのでしょうか?

ひとつ目は、被せ物が壊れやすくなります。

せっかく入れた被せ物は大事に長く使っていきたいですよね。ところが、

歯ぎしりによる過剰な力が加わることで、被せ物が欠けたり

外れたりしやすくなってしまいます( ゚д゚)

ふたつ目は、歯を失う原因になります。

歯ぎしりの過剰な力は被せ物を壊すだけではなく、歯そのものを壊してしまい、

歯の寿命を縮めてしまいます。歯根破折とは、

噛む力に耐えきれなくなった歯の根っこが縦に裂けるように

割れてしまうことで、歯の「疲労骨折」です。根っこが割れて細菌に

汚染された歯はほとんどは抜歯になってしまいます。神経を取って

治療した歯は力による被害を受けやすく、歯根破折になるリスクが高まります。

また、歯周病によって減った歯を支える骨に強い力が加わると、

の破壊がさらに進んでしまい、歯周病の悪化が加速します(;o;)

【過剰な力、どうすれば減らせる?】

夜中の歯ぎしりや噛みしめは、80%以上が睡眠が浅い時に起きます。

心地よい深い眠りで歯ぎしりを減らすことができます。

また、歯や被せ物を守る方法で有効なのが夜間のマウスピースの装着です!

マウスピースを装着して寝るとマウスピースが歯ぎしりで

歯にかかってしまう力を分散させて、歯の代わりに削れてくれます。

保険診療で作製できて、削れても補修ができるので、ぜひ毎晩使ってください!

今回は歯ぎしりについてお話させていただきました。歯ぎしりは無意識の癖

なのでコントロールがとても難しいです。歯科のプロといっしょに

しっかり対策を取り、過剰な力による被害を最小限に抑えていきましょう\( ˆoˆ )/

(出典:nico 2022年1月号)